英語ディベート・4月定例練習会実施しました!

去る4/14(日)、奈良産業会館にて中高生向け英語ディベート練習会を実施いたしました!


今回はなんと特別ゲストとして大学生ジャッジが二名やってきてくれました!ふたりとも遠いのに午前中からきてくれて、ホームティーチャーの練習会では素敵に英語リフレクしてくれました!こーれがもうすばらしくて!優しくみんなの良いところを褒めながらもディベートのスキルを伸ばすための素敵なアドヴァイスをたくさんくれました!


午後からは生徒たちの練習会、まずは自己紹介をAREAを使って実施!その後、はじめて参加する生徒さんにもわかるようにAREAをつかって「要約と反論」※を行う練習を行い、2ラウンド行いました。1ラウンド目はプレパの前に母国語で「要約と反論」を行ってからやり、2ラウンド目は通常通り実施しました。

ちなみにそのお手本を見せてくれたのは今回ゲストにきてくれた大学生お二人!イエイ!


「要約と反論」とは

HPDUの理事のお一人、小林先生が執筆された本にも載っている練習法です。このテキストはHPDUのウェブサイトで公開されていますので興味がある方はチェックしてみてください!

また、当教室の高校生クラスでもこんなふうに実施しています。


今回実施したモーションはこちら。


R1:Bento is better than school lunch. (弁当は給食より良い)

R2(3モーションから選択):

 1)A Robot dog is better than a real dog.(本物の犬よりロボット犬の方が良い)

 2)We should ban tobacco completely.(タバコを完全に廃止すべき)

 3)Students should be allowed to bring smartphones to school.(生徒は学校へのスマホ持参を認められるべき)


R1では、中1のテーブルでプレパの手伝いからジャッジまでを担当しました。中1といってもつい先日までは小学生だったみんななので、さてどれぐらい出来るものかな?と楽しみにしていたのですが、プレパで意見が出る出る!


お弁当の良い点、大人の私が想像していたのは「親の愛情」「アレルギー」「好き嫌い対応」あたりだったんですが、「給食とちがって献立表がないからぱっと蓋をひらいたときの楽しみがある!」なんてポイントは、ああああきっとお母さんが素敵なお弁当を作っているんだなぁ!と胸キュンもの!献立表の存在なんてもうアタマになかったので、子どもならではのアイディアだなと嬉しくなりました。


また、給食の良いポイントとしては「できたてのホカホカのものが食べられる」という点は出るだろうと思っていましたが、「冷凍みかんを冷たくておいしい状態で食べられる」という例を出してくれたのにはもうノックアウトされました。れ、れ、冷凍みかん!冷凍みかんと揚げパンが王様だったあの頃!と自分の小中学生時代がアタマの中で走馬灯状態、うわーん、かわいいー!すてきー!


また、「お母さんの愛」とかいうけど冷凍食品だらけだよ?という話も出ていて爆笑、子どもたち、よく見てるなぁ!


またR2では中2テーブルでディベーターとしてリプライを担当、今回は中2の人数が少なかったので両チームともリプライは講師が担当しましたが、これがなかなかやってみてよかったのではないかと思いました!


プレパもがっつり手伝えるし、リプライのモデルを子どもたちに見せることができますしね!リプライってスピーチシートをみても何をしたらいいのか生徒たちにはなかなかイメージができないと思うのです。

ジャッジには比較できたらもっといいよ!と言われるけど、比較?better っていったよね?これ以上どうするの?みたいな。

このラウンドのジャッジは阪大現役ディベーターがやってくれたのですが、リプライのお手本を先生たちが見せてくれたから、こういう感じでやればいいよと生徒たちに言ってくれ、ああそうか、先生がリプライを担当するというのは今後もアリだな、と思いました。


お互い打ち合わせていたわけではないのにPOIを取り合ったのも見本としてよかったのではと。


もちろん中2にわかるレベルの英語で、ゆっくり、笑いをとることのできるスピーチを心がけました(笑)。


2ラウンド目に3つもモーションを用意したのは今回が初めてでした。というのも、毎回出席者にアンケートをお願いしているんですが、「そろそろもうちょっと社会的なやつをやりたい」と書いてくれる子もいて、マジで!?と準備していったんです。


で、高校生はタバコを選んでくれるかな?と思いきや、中3と高校生テーブルはスマホモーション(笑)、中2だけがこのタバコモーションだったようです。


わたしはOppositionチーム、つまりタバコの廃止に反対します。生徒たちに何があると思う?ときくと、いまいちポイントが出なかったのですが、じゃぁあっちは何っていってくると思う?ときくと、「健康?」という話が出ました。そうね、肺がんとかあるよね。タバコ吸う人からしたらすいたいのに吸えないってどうかなと思うけどね、なんて話てたら、「精神的にきついって言えるかな?」と。

あー、いいと思うよ、じゃぁ逆にタバコは健康に良い、精神に良い、ぐらい言っちゃうか?


ほかは?というと、単語シートを眺めながら一人が、「あ!タバコ税って学校の設備とかにも使われてるよね!これ良いんじゃない!?タバコ廃止したら学校の設備がかえない!」と。


おっもしろーーーい!と思いながらまーでも普通に予算おりるし、宝くじの収益金とかもあるから設備が買えなくなる、は多分言い過ぎじゃない?というと、そうかー、とがっかりしながら、「ねぇねぇ、でも健康に悪いとかほんとにあっち言ってくるかな?」とか言い出すので、そりゃ普通に言うんじゃない?と言うと、「だってみんなが肺がんにならないよね?私の周りには少なくとも一人もいない。」と。


あー、たしかにね、周りにはいないかもしれないけどいると思うよ、と答えると、「っていうかそもそも。」


「別にそんな人死んでもよくない?体に悪いって思ってても吸うんやろ?もうほっといたら?」みたいなことを言い出しました。


おおお、いいと思うよ、いいよ、それで?とあおると、「タバコすった、死にました、で?ってことやん?だいたい最初から体に悪いってわかってて吸ってるのに」と。英文に出来る?と聞いたらそのままシートに "They smoke, and die, so what?  " と書き始めました。面白いのでそのポイントでもっと書いてみ?と伝え、一人で立論の部分をかきあげていました。彼女は今回で練習会は4回めの参加かな、反論もとっさに自分で考えて言っていたし、めきめき成長していて眩しいです。このポイントには "freedom of choice " という単語シートにあることばがピッタリ!ということでサインポストも決まりました。実はディベート中、ジャッジの大学生くんが「これってポイント上げたんですか?」と聞いてきました。いや、生徒から出てきたし、英作文も手伝ってない、と伝えると大学生くんもびっくり。私も生徒の成長にほんとにびっくりしています。


そしてすべてのラウンドが終わったあとの大学生のリフレクがまた良かった!とってもやさしいトーンの声で、生徒たちのやる気が起こるような褒め言葉を駆使し、それでいてディベートのスキルとしてこういう点ができるともっとよくなるよ!という点も指摘してくれていたので、こどもたちにも改善点がうまく伝わったのではないかと思います!


また、年の近い、英語ペラペラのお兄さんがプレパを手伝ってくれたり、リフレクをくれたり、というのは子どもたちにとって刺激になったと思います。そんな活躍にあこがれて、勉強に頑張ろう!って火がつく子もいるかもしれませんよね、受験勉強のアドヴァイスだってもらえるんじゃないかな。また日程が合えば是非来てもらいたいと思っています!


さて次回はすでにお知らせしております通り、同じ会場で5/12(日)に実施致します!奈良くんだりまでものすごい経歴の持ち主のディベーターがレクチャーにきてくれますので、是非このチャンスを逃さずご参加くださいね!

0コメント

  • 1000 / 1000