わたしの英語学習歴 その3

サイトリニューアル記念、わたしの英語学習歴シリーズの記事も早くも3つめとなりました(笑


いや、シリーズ化するつもりは全然なかったんですけどねー、なんか長くなっちゃったので。前回までに中学~大学時代までを振り返りましたので、社会人になってからの英語学習歴について、書いてみたいと思います。

まだお読みでない場合はそちらから読んでいただいた方がいいかなと思います。中高時代はこちら、大学時代はこちらを御覧ください。


さて、今の英語力を10として、大学卒業までにどれぐらいの英語力が備わっていたかなぁと今思うと、うーーーーん、6ぐらいかなぁ、大学で英語を使う機会がグッと増えたとはいえ、日本語が理解出来る相手と英語を話す事が多かったので、どうしても通じなければ日本語に逃げる、ということをまだまだやっていたと思います。


社会人になってからは、ありがたいことに就職した会社では自己啓発プログラムが整っていて、企業内英会話教室レッスン通い、年に数回海外へ出かけるという今思うとなんとも贅沢この上ない生活を送っていました。


海外に行く事が増えると自然と英会話の経験値が上がり、今思うと、それまでどうしても学校英語の名残で「正しい英文を話そう」とする意識が強すぎたために、頭の中で一旦自分の言いたい英語を確認して口に出す、ということをしていたのが、実際の会話の中ではそんなことしていたら間に合いませんから、とにかく思いついたことを口に出す!ブロークンでも手振り身振り交えてでもなんだって良いから言いたいことを伝える!という経験をどんどん重ねていく機会をコンスタントにもつことが出来るようになりました。


また、この時期に仕事で日本全国のあちこちに訪れるようになり、このことも自分自身の視野をひろげてくれました。
ほんと、この会社で学ばせて貰ったことは大きく、広く、深くて、この会社で8年ほどかな?の間勤務した日々は今の私をかたち作る上で影響力大!だったと思います。

いろんな分野のオタクに出会えたこと、たくさんのスキルを盗ませて貰ったこと(人聞きわるいですがほんまにそう)、やるならとことんやる、物事を俯瞰することの大切さ、人との繋がりの尊さ。それまで特に人付き合いについて好き嫌いが多かったであろう自分自身のベクトルが大きく変わった時期でした。


それはさておき話を海外経験に戻しますと、高校時代にアメリカで日本人を全否定された経験からか(笑)、ヨーロッパにばかり足が向いていました。


フリープランや個人旅行で出かけていたので現地の人に体当たりで色々聞かなければいけない機会が多かったんですが、これがなかなかどうして英語が全然通じないんですね。

 空港やホテルならたいがい英語で大丈夫でしたが、街角のパン屋や総菜屋、小さなレストラン、美術館のチケット販売員、鉄道の職員など、時には銀行ですら英語で話しかけると首を横に振られてしまいました(特にフランスはひどかった!)。 


なので必ず現地語の旅行会話集を片手にカタコトのフランス語やイタリア語、時には大学で第二外国語として学習したスペイン語で意思疎通をはかろうと悪戦苦闘していました。 


余談ですが、スペイン語が少し出来るとコミュニケーションの幅は大きく広がります。英語と同じラテン語系なので似ている単語も多く、かつ発音は日本語のそれに似ているのでとっつきやすい上に、スペイン語とイタリア語は日本語で言う関西弁と関東弁ぐらいの違いしかないのだそうで、イタリアでもかなり通じました(イチイチなおされますけどね)。 


そしてヨーロッパだけでなく、中南米でも広く使われています。英語が通じなかった時、スペイン語でも少し言ってみると、あちらが「おお!スペイン語わかるのか!!」とノってきてくれたりします(と言ってもこちらは超カタコトなのでばーーーと早口でまくし立てられても困るんですが)。 そしてそんな風に意思疎通をはかろうと悪戦苦闘しているときに「ああ、こんなの英語でなら簡単に言えるのに~!」と思う自分に気付き、あれっ、私ってそんなに英語話せましたっけ?とびっくりしたのを覚えています。 


このあたりから自分の意識も変わってきました。


日本の英語教育はダメだと言われて久しいですが、中学・高校・大学と英語を学んで尚話せない日本人が多いのは、控えめな国民性が邪魔をしている、という事も大いにあるのだと思います。 在学時、スペイン語の先生が「スペインで”日本語話せる人募集!”っていう広告を出すと、”こんにちは”しか言えないのに応募してくる人がガンガン居るんだよ」なんて話をされていました。

翻ってECCジュニア講師募集のCMを見てみてください。


「英語がすき、子どもがすき」


え、それだけ?みたいな(笑

それでも、実際はそこそこの英語力を持っていても、「自分の英語力なんかで講師がつとまるはずがない」、そう思ってしまうのが日本人の国民性で、だからこそああいうCMになるんですね。スペインでこれをやったらそれこそえらいことになると思います(笑


  実際スペインに行くと、こちらが日本人だとわかるととりあえず「ヤマモト!ヤマモトコニチワ!」(山本寛斎の影響??よくわかりませんでしたが)なんて話しかけてくる人は一人や二人じゃありませんでした。逆に日本では、特に田舎では外国人に対しての奇異な視線はものすごいけど、とりあえず知ってる英語で話しかけたれ!と突撃してくる人はまずいませんよね。

(あ、でもたまにいます。留学生くんと行動してるとびっくりすることあります。笑)


また、スペインの街角のパン屋で「Habla usted Espanol?(スペイン語話せるの?)」と聞かれて「Un poco.(少しだけ)」と答えつつこのパンを何個くださいとスペイン語でやりとりしていると、「っていうか全然喋れてるじゃな~い!」って感じで肩をポンポンと叩かれたりしました。 そうか、私スペイン語喋れるって言って良いのか!なんて思ったものです(いや、ほっとんど話せませんよ)。


いやこのレベルで話せるって言って良いんなら、英語なんてもうめちゃくちゃ話せるわ、そう自覚してからより積極的に、頭で考える前に英語を発話出来るようになりました。


日本の英語教育に足りないなと感じるのは、実際使ってみる、実際英語をことばとして使ってみる、という”体験”です。

写真は先日道頓堀で見つけた英語。


Please money in this tray.


学校のテストで書いた日にゃ絶対にペケにされるだろうし、英検や大学入試の英作文でも減点対象間違いなし。でも外国人の方は迷わずここにお金を置いて支払っていました。


そう、まずはこれぐらいたくましいぐらいでいいんだよなー、英語なんて所詮言葉なんだから。


まず、使ってみる!通じた!楽しい!もっと外国の人々と話したい、ともだちになりたい!


そういう気持ちが先にきて、まず使う、、まずはコミュニケーションの楽しさを知る、それが最初にあるべきなんです。そうこうしてる間にさらに洗練されたことばを口にしたくなり、そうすれば語彙も文法も自ずと学習しようという気になりますからね。


ECCのレッスンでは、とにかく生徒に英語を使わせる、まずそこから入る。それが私が英語を教えようと考えた時におもしろいなと思った教授法でした。うん、ECCジュニア、ほんっとにおもしろいですよ!


…そして私の英語学習歴もいよいよ次回が最終回(多分ね)、講師になったあとのお話に続きます。


 

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