HPDU新緑杯

去る6/9(日)、HPDU新緑杯西日本大会(第一回開催!)にジャッジとして参加してきました!


新緑杯というのは、いわばディベートの新人戦のようなもので、1チームに高3は一人だけ可、などというように制限があり、とは言えスピーチ時間は一人7分!個人スコアのつけかたも少し独特で、また関西では初の開催ということで、どんなふうになるのかひっじょーーーに楽しみにしながら行ってまいりました。


4試合、下記のモーションで全試合ジャッジさせていただきました。


R1: This House believes that professional sports players should be allowed to enhance abilities by using drugs

R2: This House, as an individual, would not consume works produced by immoral artists

R3: This House believes that debating skills matter in getting a boyfriend or a girlfriend.

R4: This House would mandate retirement from the National Diet at age 65.


R2と3が難しい!え、新人戦なんだよね?と私たちも目が点に。ちなみにモーションは過去の世界大会のものなのだそうです。や、だから新(以下略

大学生たちが論題の読み方を軽くレクチャー、TH, as ~と、THBTの違いをわかりやすく解説してくれました。なるほど。as a feminist とかはよく見るけど、今回の論題は as an individual 。あくまで個人としての視点からポイントをたてることを求められる、と。


例えば、みんなでインモラルなアーティストを排除し、インモラルな人をサポートしないという姿勢を見せることで世の中が変わっていくのよ!という話をするのではなく(←これはTHBT風)、同じようなポイントだとしても、サポートしてそいつらが活動を続けられるってのがヤだから個人としては消費しないぞーという話をするという感じで話すならアリ、というのがモーションに沿った考え方とのことで。だがしかし私がジャッジしたラウンドではどうしても政策モーションっぽくなっちゃってました。思いっきり After this plan, って言うてるよねー、eliminate していくーとか言うてるしー、という。だって This house なんでしょう?そうでしょう?そういう政策を通すんでしょう?とディベートの中でディベーターが相手チームに質問し、相手サイドは、いやいや、良いか悪いかの話だけで私たちは政策を通すわけではないわよ!と応じるようなことも起こっていました。


だよねーーー、新人戦だもの!


そもそもモーション解釈以前の問題として、ディベート自体が初めて、大会なんてほんと初めて!という参加者もいて、たとえば演台に立たずにそのままスピーチを始めていたり、スピーチ終了1分前の合図にびっくりしていきなりスピーチを終えてしまったり、POI(質疑応答)をとってもらえてないのに喋りだす子がいたり、POIが対話になってしまっていたり。全国大会ではまず起こらないことが次々起こるので、ジャッジとして、そこはこうしてね、と試合中にも指示を出しながらのラウンドとなりました。

しかしそこは柔軟性の高い子どもたちですから、私のリフレクに、なるほど、じゃぁこういう風に言うんですか?チームスタンスというのはサインポストのことですか?インパクトってこういうことを話せばいいんですか?とキラキラとした瞳で次々と質問が来て、あああもうフレッシュすぎる!なんていい子たちなんだろう!ととってもやりがいを感じました。


また、西日本大会は今回が初開催、出場チームも20弱だったので、同じチームを2度見ることもあって、前のラウンドでアドヴァイスした点をバッチリ入れたスピーチをするなど、生徒たちの伸びしろを目の当たりにして本当に嬉しくなりました。


閉会式では、そもそもこの大会までこぎつけたのはある一人の生徒がある一人の先生にディベートの大会をやりたいんですよねーと言ったことが端緒であったこと、その先生というのが私のディベ友(笑)で、現在週2回ほど一緒に練習させていただいている西山先生であり、熱い想いに突き動かされて実現した大会であったことを改めて生徒の口から聞き、ドラマよりドラマっぽい現実に巻き込まれている感動をその場で共有させてもらえて、本当に幸せだなぁと感じました。


また、教える立場の人間が、勝手に「うちの生徒にはきっと無理」「うちの生徒にはまだはやい」と生徒の可能性を勝手にぶった切ってしまうことの危うさを西山先生が訴えておられ、似たようなことが自分の教室でも起こっていないだろうか、わたしは生徒たちに限りない可能性を示せているだろうか、と自分自身を顧みる良い機会ともなりました。


さぁ、今週末は我が関西ディベート練習会、豊中ラウンドです!

HPDU新緑杯にともにジャッジとして参加した講師陣が一眼となって盛りたてていきますよ!「私には無理」なんて自分の可能性を狭めていませんか?一緒にこの流れに巻き込まれてみてください、だいじょうぶ、すぐやみつきになります(爆

See you then!



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