奈良県香芝市の英語英会話教室・ECCジュニア高山台教室および、葛城市に2025年4月よりテナントにて新規開講した、ECCジュニア大和新庄教室、講師の髙桒(たかくわ)です。
さて、久々に読書レビューを。まぁ正確に言うと読書ではなく聴書ということにはなってしまいますが(オーディブルで家事や犬の散歩をしながら聴いています)、高3の生徒がこれ良かったよと教えてくれた本を読みました。
紆余曲折あってお父さんが3人、お母さんが2人いる少女の心の成長の物語。「本当の親」という言葉が持つ暴力性に気付かされ、背筋を正す気持ちで聴いていたのですが、最後の伏線回収にじわっときたこれ。
家族のカタチが多様化する今、それに翻弄される子どもたちの側からの視点が面白かったけど、都合が良すぎることが多すぎて、ま、面白くはあるけど正直こんなもんかーぐらいに思って聴いていました。
ただ最後に一気に親側からの視点が加わったことで多分一気に自分との距離が狭まったのかな、自分の中に落ちてきて、読んで(聴いて)良かったなと思えた作品でした。
作家が物語を書くとき、書きたいものをただ書くのか、あるいは読み手側に立って書くのか、どっちなんだろうなぁとぼんやり思ったなぁ。まぁただ読み手に立つなんて到底無理な気もするから、やっぱり書きたいことを書きたいように書くのかな。
わりと自分の好きな作家ばかりを偏って読む人生だったけど、大学に再入学したことでわりと昔の文学作品も読むようになり、かつ最近は生徒にすすめられたものを読んでみたり、単にオーディブルがすすめてきたものを聴くことで、今までの読後感とちょっと違った体験を得ていて、この瞬間が結構好き。
オーディブルだと読書とちがってそれだけのために時間を割かなくていいのが大きいです。おかげで最近のニュースを聴く時間がなく世相についていけてない気もするけど、しばらく浮世離れするのも悪くないかな。
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