オンライン・ディベートレッスン

少し前に、この春からどっぷり英語ディベートにハマっているという記事をあげましたが、そのオンラインディベートシステムを使ってこの2ヶ月間、全六回の英語ディベートのレッスンを受けました。


講師を担当してくださったのは、日本のトップディベーターのお一人、河野周先生

河野先生はシドニーに留学されるまでは英語ディベートの強豪校として名高い浅野中学・高等学校のディベート部顧問として生徒を指導してこられた実績があるので、ディベート指導のプロ。特に初心者の精神状態やそのケアにも精通しておられ、非常に頼もしく、また講師としても教わることの多い講習会でした。

講義中はオーストラリアのシドニー大学に留学中、修論を含むレポートを何本も書き上げなければいけない時期にもぶつかっていましたが、毎週1回のペースでディベートをするにあたり知っておきたい理論やテクニックの講義、立論や反論の練習、実際ラウンドを行い丁寧なリフレクを河野先生から直接いただくというチャンスをいただきました。


このことは早速生徒への英作文指導にも生きていて、まずはアイディアを整理するときにStatus Quo(現状)を見据え、5W1Hを意識してポイントをあげ、そこで浮かび上がったポイントをNLC ※で整理しながらAREA※※をつかって論理的に組み立てていく。もちろん今までもやってきていたことではあるのですが、河野先生の講義を受けたことで、より明確に言葉にして説明することが容易になりました。


NLCとは

Numbering, Labeling, Contents の頭文字をとったもので、まずいくつの話を話すか(ナンバリング)をのべ、それぞれにタイトルラベル)をつけ、中身コンテンツ)を話すというもの。歴史に残る名スピーチとしての呼び声も高いスティーブ・ジョブズのスタンフォード大卒業式でのスピーチは、このNLCにのっとっている好例です。

※※AREAとは、英語で論理的にスピーチやライティングを行うときにおさえておきたいポイントで、Assertion(主張)、Reason(理由)、Example(例)、Assertion(主張)、の頭文字をとったものです。最近ではAREAを使ったテキストなども市販されていますし、英検の英作文などはまさにAREAに沿って書いていくとそれだけでもある程度点をもらえたりしますね(笑

日本語で作文を書くときには、一般的に起承転結と言われるように、AREAとは異なった構造になっています。多分、わたしのブログなどもどの記事もそういう感じなんじゃないかなと思うんですよね。いや、意識してそうしているわけではないですが、それが染み付いてるんじゃないかなぁと。


まずは軽い入りでつかみはOK、その後実例なども示しながら主題を展開し、視点を変えて興味を引き、さいご落とす、みたいな。いやオチを求めるのは関西人だけかもしれませんが(笑)、今回の講義を通して河野先生に指摘されたのは、私の話し方の癖として、ひとつのアーギュメントの中にいろいろてんこもり、盛り込みすぎ。盛り込みたければNLCを使って整理しながら話すだけでもずいぶん違ってくる、アイディアがたくさん浮かぶのは良いことだが、besides, moreover などとどんどんあとづけで足してくる、それこそが問題点である、と。


いやしかしディベートって20分の準備時間がありますが、20分丸々スピーチを作れるかというとそんなことはまったくなくて、チームメイトとあーでもないこーでもないと話してる間に刻一刻と時間が過ぎ、なにもまとまってないままラウンドに突入、とかしょっちゅうあるんですよ(爆

なので仲間や相手チームの話を聞きながら、仲間のアーギュメントをサポートするような例を加えたり、相手の言ったことに反論したりしながら、考えながら口から出ることを話しているので、ナンバリングとか絶対無理(笑


講義の最終回で、まてまて、そのプレパ自体が間違ってる、プレパ自体がディベートになってる、そりゃまとまらんわ!という結論に(爆


今回の講義は全員がホームティーチャー、それも回を重ねるごとにみんなどんどん仲良くなっていくしで、ある種プレパは井戸端会議化していたという説もありますが、講義の最後には皆一言ずつ、中にはえづきながら河野先生への謝辞を唱える者も出て、失敗を繰り返しながらそれを糧に必ず血肉にしていくアマネイズムを胸に、また今日から頑張っていこうとそれぞれの目標を胸にいだき、歩いて行こうと話し、今回のオンラインディベート講習会は一旦解散となりました。


で、そこでもお話した私の目標ですが。


ずっと、そんなの変態しか目指さないと思っていた(←コラ)英検1級取得に向けて、勉強を始めることにしました!


やーだってだって、ディベーターのみなさん、ほんっと1級レベルの語彙をバンバンつかってそれはそれは論理的にスピーチを組み立てていくんですよ。変態も突き抜けてしまえばこんだけカッコいいんだなってのを目の当たりにする日々なのです。とは言え10月は合同発表会とハロパでてんやわんやの時期なので、2019年度1月に受験します。しますったらします。


言っちゃったからにはタイムマネジメントに勤しみ、合格目指します!


あーあ、言っちゃったなこれ。

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