SAYONARA

一般紙のトップ記事はもちろんバイデンの電撃ウクライナ訪問だとは思いますが、私の中の一番大きなニュースは、松本零士さんが逝去されていたというものでした。


好きだったなぁ、銀河鉄道999。空気のない宇宙空間に飛び立つオンボロ電車の窓が乗客が開けられる仕様になってるのはいいのか?と思いながらも、しばしば走るあとからあとから崩れ落ちる線路から飛び立つ999に胸を踊らせていました。


また、英語への憧れもかきたてられた主題歌としてゴダイゴの999をあげる方も多いと思いますが、小学生だった当時の私にはあの曲は速くて歌うのが難しく、999の2本目の映画である、「さよなら銀河鉄道999」のエンディングでながれるSAYONARA、これをテレビ放映していたものをカセットテープに録音し、何回も聞いて耳コピして適当に歌っていた日々が思い出されます。

たしかこの映画と同じ年に「幻魔大戦」も公開されていて、我が家では年に1回、夏休みに1本のみ家族で映画を見に行ける慣習になっていて、姉が幻魔大戦が絶対見たい!と主張。一度はそちらに決まりかけていたけれど、いや無理、999じゃなきゃ家出する、絶対いく!ぐらいの勢いで私がうるさかったんだと思われるのですが、結局姉が折れてくれて無事見に行った先で売られていたメーテルの衣装は1万円超え。ダメ元でねだってみたけどもちろん買ってもらえなかったなぁ。


テレビ放映の日は子ども会のお泊まり会とカブっており、いや絶対にもうお泊まり会なんていかない!!!と大騒ぎ、あの頃我が家にはビデオデッキという最先端機器もなく、近所のおばちゃんに母が録画してもらえるよう頼んでくれたので渋々お泊まり会に参加したのだけれど、録画してくれたものを見に行ったら、気を利かせてCMを飛ばそうとしたのはいいけどCMあけに録画を再開するのをわすれて中身ごっそり抜けてるやん!!!みたいな録画状況で、泣いたなぁ・・・(笑


それほど大好きだった999の作者、松本零士さんにファンレターを書きたくて、でも当時はインターネットもないからどこに出せばいいのか、それをどう調べていいのかわからず、映画のパンフレットだか資料集(アニメイト出版とかの保存版のやつね、当時おこづかいでコツコツ買い集めてました)だかに載っていた電話番号に電話をし、ファンレターをどこに出したらいいのかを聞いたんだけど、東京の地名が全然聞き取れなかったわたしは、住所の途中からカタカナになってしまうのはなぜだろう?松本零士さんっていったいどこにすんでんの???とものすごーく困惑していたのを覚えています。


ネリーマック。


マクドナルドの親戚?なにそれ?と思っていたものが練馬区であることに気づいたのはもう少し大人に近づいてからで、うおおおお、ネリーマックちゃうんかい!!!!とめっちゃ興奮して確か友人に伝えたけど、お、おう・・・みたいな反応で、あれー!ネリーマックの衝撃つたわらんーーー!!!となにか悔しかった思いも昨日のことのように・・・。

ってかファンレターは結局出したんだったかな・・・だとすると宇宙の彼方ネリーマックには無事届いたのか・・・。


機械の体、永遠の命。終りがあるからこそかけがえのない命、それをせいいっぱい全うすることを選ぶ主人公。命の尊さについてあのときの自分なりに一生懸命に考えた、そのきっかけをくれた作品だったなぁ。


ヤマトもハーロックもエメラルダスも好きだったけど、999は別格だった。なぜか映画版の鉄朗が男前化していたのが良いのかどうなのかいまだに割り切れない思いを抱えつつも、本当に、本当に大好きだった作品を生み出された先生がご逝去されたことを知り、なにかいても立ってもいられずつらつらと吐き出してみました。


ご冥福をお祈りします。

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