2020年度から実施される大学入試改革に向けて、英語は外部検定を活用、その最有力とされていた英検が、従来型では合格者のみがスピーキングテストを受けるため要件を満たしていないと判断され、大幅に改革されることになりました。
従来型も残りますが、共通テストを受験する場合には、公開会場で実施される新形式(3タイプ)の英検を受験する必要があります。受験機会も限られており、高校3年生の4月から12月までの期間に、予め受験者が申請した2回までの受験結果が成績提供システムによって、大学へ通知されます。
ただし共通テスト以外の大学入試では、従来型も利用でき、受験回数にも制限はありません。
あら大変。
新たな3つのタイプの英検は下記の通りです。
1)公開会場実施(仮称)(2019年度より実施)…現状の英検形式に近いものですが、1次試験の合格如何にかかわらずスピーキングテストを別日に実施。1級~3級。
2)1日完結型(仮称)(2019年度より実施)…スピーキングは録音式、その他3技能はPBT(紙ベース)、すべて同日実施。準1級~3級。
3)英検CBT(2018年度より実施)…スピーキングは録音式、その他3技能はCBT(コンピューターベース)、すべて同日実施。2級~3級。
いずれも受験料は従来型より上がります。
じゃぁこれまでの英検をとっても意味はなかったの?
いえいえ、そうではありません。
従来型がなくなるわけではなくそれはそれで続行、新型はあくまで共通テストに向けて3タイプ登場。従来型では合格者のみスピーキングを受験することになっていたため要件を満たさないということで、英検協会としても通らないことがわかっていたんでしょうね、旧型と共に新型も申請していて、予定通り新型のみが認められたということかと。
資格検定としての従来型英検は今後も何ら損ねられることはなく、共通テストを介さない私学などの入試には今後も重要視されるであろうことは疑い様もないので、これまで以上に生徒には英検取得を促す事になるかなと思ってます。
新型CBTは早くも2018年度より実施、興味あるから可能であれば受けにいこうかなと思ってますが、新タイプの受験資格は高校生限定かも?そしてCBTは2級~3級のみ、うーん、受けたくないかも(爆
それはさておき、どの程度会場が設けられるのか、費用はどうなるかなど、今後も注目していきます!
現状既に、私学の受験では二級を持っていないと受験資格がない学部が登場するなど、英検の重要性は今後さらに広がると思われます。ただ、大学によって認められる外部試験が英検なのか、TEAPなのか、IELTSなのか、ケンブリッジ英検なのか…三者三様、十人十色な様相になることが懸念されますので、なるべく早い段階で志望校を決め、それに向けて対策を練ることが求められるようになりますね。
いまや受験戦争も情報戦、今後の動向にも注意が必要であると同時に、どのタイプの検定が来ても対応出来るだけの英語の実力を身につける必要があります!それには過去問といてるだけじゃ無理ですよ、しっかり英語の「聞く」「話す」「読む」「書く」力を伸ばしていくこと、これが最重要!すでにECCジュニアで長らく行われてきた事ですね、恐れるに足りぬこととはいえ、しっかり注視していきたいと思います。
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